XJR400は、1990年代から2000年代にかけて多くのライダーに支持されたヤマハのネイキッドバイクです。特にその独特の存在感やカスタムの自由度から、今でも根強い人気を誇っています。

しかし、現在の中古市場では「なぜこんなに安いのか?」と疑問に感じる人も少なくありません。実際に「XJR400 安い理由」と検索される方も多く、その背景には年式の古さ、キャブレター仕様、環境規制への非対応など、さまざまな要素が絡んでいます。

この記事では、XJR400の愛称や呼ばれ方に加え、燃費や維持コスト、新車価格と中古相場の差、XJR400Rとの違いまでを詳しく解説。今後の値上がりの可能性や、購入時に注意すべきポイントなども丁寧にまとめています。

「安いから不安」と感じている方や、「コスパの良いバイクを探している」という方にとって、この記事が判断材料となる情報を提供します。ぜひ最後までご覧ください。

※この記事はプロモーションを含みます。

XJR400 安い理由を徹底解説

記事のポイント①

  • XJR400は「XJR」や「ナナハンキラー」といった愛称で呼ばれることが多い
  • シリーズ車としてXJR1200・1300と一括で認知されている
  • 「前期型」「後期型」といった年式別の呼称もファンの間では定着している
  • ナナハンキラーの由来は400ccでも750cc並みの走行性能から
  • カスタム文化の影響で呼び名に多様性が生まれている
  • ネイキッドスタイルでファンの共通言語として機能している
  • 呼称のバリエーションはカルチャーと熱量の象徴といえる

XJR400はなんて呼ばれますか?

ヤマハXJR400のネイキッドバイクがスタジオ背景で撮影されている画像
XJR400のネイキッドスタイルは今もなお人気。コスパ重視の選択肢として注目されています。

XJR400は、バイクファンの間で独自の呼ばれ方をされているモデルです。正式には「XJR400」ですが、日常的には「XJR(エックスジェイアール)」と省略して呼ばれることが多く、型番の「400」は省略されがちです。これは、兄弟車であるXJR1200やXJR1300と並んでシリーズとして認知されているためです。

また、カスタム文化の盛んなモデルであることから、年式や外装の特徴を加えて「前期型XJR」「後期型XJR」「丸目XJR」などと区別して呼ぶユーザーも少なくありません。これらの愛称は、愛好家同士の会話やネット掲示板、SNSなどで自然に広まったもので、バイクそのものへの親しみや評価を表す言葉として定着しています。

他にも、一部では「ナナハンキラー」といったニックネームが使われることもあります。これは、400ccクラスでありながら大型バイクに匹敵するスタイルや走行性能を持っていることから、上位排気量に劣らない存在感を表現するための言葉です。

このように、XJR400には多様な呼び名が存在し、それぞれに愛着や時代背景が反映されています。正式名称だけでなく、こうした通称やニックネームからも、XJR400が多くのライダーに長年親しまれてきたバイクであることが伝わってきます。

まとめると、XJR400は「XJR」や「前期型」「ナナハンキラー」など、状況に応じてさまざまな名前で呼ばれています。呼び名のバリエーションは、ファンの熱量やカルチャーの一部とも言えるでしょう。

XJR400の愛称とその由来

XJR400の愛称には、そのバイクの性能やデザイン、文化的背景が深く関係しています。特に有名なのが「ナナハンキラー」という言葉で、これは“750ccキラー”を意味する俗称です。排気量こそ400ccであるものの、大柄な車体と太いトルク感により、当時の750ccクラスのバイクと肩を並べる走りができたことから、このように呼ばれるようになりました。

この愛称は、1990年代のネイキッドブームの中で、XJR400が若年層を中心に高い人気を博した背景とも深く関係しています。大型免許が不要で購入しやすい400ccクラスでありながら、見た目や走行性能において上位クラスに引けを取らない性能を持っていたことが、多くのライダーの心をつかみました。

また、愛称というより分類的な呼び方として、「前期型」「後期型」といった表現もよく用いられます。これらは主に年式やマイナーチェンジの有無によって区別され、外装パーツやカラーリング、細かなスペックの違いなどを指す際に使われています。たとえば、前期型はよりクラシックな印象が強く、後期型は機能性が高められていることから、愛称としても一種のキャラクターを帯びています。

このように、XJR400の愛称には、その性能や歴史的背景が色濃く反映されており、単なるモデル名以上に多くの意味が込められています。こうした呼ばれ方があることで、XJR400は単なるバイクとしてだけでなく、ライダー同士の共通言語やアイデンティティの一部としても機能しているのです。

XJR400は何キロ走ります?

XJR400の航続距離や燃費性能は、購入や維持を検討する上で重要なポイントの一つです。まず、XJR400の燃費はおおよそリッターあたり20km前後とされています。もちろん、運転の仕方やメンテナンス状況、道路環境によって若干の差が出るものの、街乗りとツーリングのバランスを考えると、平均的な数値と言えるでしょう。

XJR400のタンク容量は18リットルで、実際に使える容量はそのうち16リットル前後とされます。これを燃費に照らし合わせると、一回の満タン給油でおおよそ300km程度の走行が可能です。高速道路を安定した速度で走行した場合は、さらに長距離をカバーできるケースもあります。

一方で、年式が古い車体になると、エンジンのコンディションやキャブレターの状態によって燃費が低下することもあります。例えば、アイドリングが不安定だったり、排気に異常がある場合は、燃焼効率が悪化してリッター15kmを下回るケースも考えられます。そのため、XJR400を所有する場合は、定期的な点検と整備が不可欠です。

また、カスタムの内容によっても燃費は変動します。例えばマフラーを社外製に交換した場合、セッティングが合っていないと逆に燃費が悪化する可能性があります。カスタムの魅力が強いXJR400だからこそ、燃費とのバランスを意識した整備が求められます。

総じて、XJR400は燃費において極端に優れる車種ではないものの、維持費を大幅に圧迫するようなレベルでもありません。400ccクラスの中では標準的な数値であり、実用面での不満は少ないでしょう。

燃費性能から見る維持コスト

燃費性能は、バイクの維持コストに直結する重要な要素です。XJR400の場合、前述の通り燃費は1リットルあたり約18〜22km程度が一般的な目安とされており、この数字は400ccネイキッドバイクとしては標準的な水準です。燃費がそれほど極端に悪くないため、通勤やツーリングといった幅広い用途に対応できる実用性があります。

維持費の中で燃料代が占める割合は意外と大きいため、日常的に長距離を走るライダーにとっては燃費性能がコストに直結します。例えば月に500km走る場合、XJR400の燃費が20km/Lであれば、ガソリンは約25リットル必要です。仮にガソリンが1リットル180円とすると、月の燃料代は約4,500円程度となります。

しかし、XJR400は年式が古いため、メンテナンス費用やパーツ交換の頻度が比較的高くなる傾向があります。特にキャブレターの調整やエンジン内部の部品交換などは、新しいバイクよりもこまめな対応が必要です。そのため、燃費が良好でも、トータルで見た維持コストはやや高めになることも想定しておくべきです。

また、タイヤやチェーン、オイル交換といった消耗品も走行距離に比例してコストが発生します。燃費が良ければそのぶん走行距離も伸びやすくなり、定期交換のサイクルも早まる可能性があります。これは維持費の観点から見ればデメリットにもなり得ます。

とはいえ、XJR400は見た目の迫力やカスタム性、そして乗り味に魅力があるバイクです。多少の維持コストを許容できるなら、燃費性能を含めた総合的な実用性は十分に高いと言えるでしょう。

新車時の価格から見る価値

XJR400の新車時価格は、当時の市場環境やバイクの性能を反映した適正価格でした。1990年代前半、ネイキッドブームの真っ只中で登場したXJR400は、約65万円という価格で発売され、クラス内では中〜やや高価格帯に位置付けられていました。しかし、この価格は「高すぎる」とは見なされず、多くのライダーから“価格に見合う価値がある”と評価されていました。

具体的には、XJR400は高品質な外装仕上げ、太めのタイヤ、力強い空冷4気筒エンジンなどを採用しており、これらの仕様が価格に反映されていたと考えられます。特に外装の質感や車体バランスは、同クラスの中でも一線を画す完成度でした。このような設計方針が、多くのバイクファンの支持を集めた要因です。

さらに、XJR400は単なる通勤・通学用の実用車ではなく、趣味性やカスタムベースとしての需要も高かったモデルです。結果的に「長く乗りたい」と思わせる品質が備わっており、購入時の価格以上に満足感を得られるモデルだったといえるでしょう。

一方で、燃費や最新装備に関しては後発モデルに劣る部分もあります。当時はインジェクションではなくキャブレター方式であり、定期的な調整が必要だったことから、手間を嫌うユーザーには向いていなかったかもしれません。それでも“乗る楽しさ”を求める層にとっては、価格以上の価値を持つバイクだったことは間違いありません。

このように、XJR400の新車時価格を振り返ることで、単なる金額以上に「どういった価値を提供していたのか」が見えてきます。価格に見合った、あるいはそれ以上の価値を持つモデルとして、XJR400はいまでも語り継がれる存在なのです。

XJR400 新車価格と中古価格の比較

XJR400は1990年代から2000年代にかけて販売されていたヤマハのネイキッドバイクで、新車価格は年式によって変動があるものの、おおよそ65万円〜75万円の範囲に収まっていました。最終型である2008年式のXJR400Rでも、新車時の販売価格は75万円台でした。これに対し、現在の中古市場におけるXJR400の相場は非常に幅があり、状態やカスタム内容、走行距離によって価格に大きな差が見られます。

具体的には、程度が良く走行距離が少ない個体は60万円〜80万円台で取引されることもありますが、年式が古く整備が不十分な車両では30万円台以下で購入できることもあります。この価格差は、XJR400というモデルがすでに生産終了となっており、台数が限られている点と、旧車としての価値が徐々に評価され始めている点に起因しています。

また、xjr400rと通常のxjr400では中古価格に若干の差が見られることがあります。xjr400rは後期型として登場し、装備面で改良が加えられていることから、やや高値で取引される傾向があります。それでも新車価格に比べれば、割安に手に入るケースも多く、中古での購入を検討する方には魅力的な選択肢となっています。

中古価格が低く抑えられている背景には、バイク市場全体の傾向も関係しています。近年は若年層のバイク離れや環境規制の強化により、中古バイク市場では需要が限定的になってきています。特にキャブ車であるXJR400は、現代のFI車と比較するとメンテナンスの手間がかかるため、初心者から敬遠されることもあるのが実情です。

  • 新車と中古の価格差は最大で30万円以上になることもある
  • キャブ車・旧式という要素が中古価格を押し下げている
  • Rモデルは装備強化されており、相場がやや高め
  • バイク離れや環境規制の影響で需要が限定的になっている
  • 安く手に入る今が、購入タイミングとしては狙い目

それでも、ネイキッド特有のクラシックなスタイルと空冷4気筒エンジンのフィーリングに魅力を感じるファンからは、今なお高い支持を得ており、今後の価格動向にも注目が集まっています。

新車価格とのギャップが大きい理由

XJR400の新車価格と現在の中古価格のギャップは、旧車としての評価、流通量の少なさ、そして時代背景によって大きく形成されています。この差が大きい理由を知ることで、中古購入時の判断材料として役立てることができます。

まず一つの要因は、XJR400が「キャブレター車」である点です。近年のバイクは燃料噴射装置(FI)を標準装備しており、キャブ車は時代遅れとされがちです。特に、整備や調整にある程度の知識が必要であるため、初心者ライダーには敬遠される傾向があります。こうした背景が、中古市場での価格を押し下げている要因の一つです。

さらに、XJR400は現在では生産終了しているモデルであり、パーツ供給やメンテナンス面において一定の不安があります。整備に手間がかかる車両は、総じて相場が低めに設定されることが多く、これも価格のギャップを広げている要因です。ただし、整備された良質な個体については、プレミアが付いて価格が上昇する傾向も見られます。

もう一つ注目すべきは、世代交代と趣味性の変化です。バイク人気の中心が400cc以下の軽量・コンパクトなモデルや、大型バイク志向に移行しており、400ccネイキッドというカテゴリー自体の需要が相対的に減少しています。需要が限られる中で、XJR400のような旧車は一部のマニア向け商品として扱われることが多く、これが新車時との価格差を生み出しています。

しかしながら、XJR400の価格が今後上昇する可能性も否定できません。旧車市場は一定のサイクルで再評価が進むことがあり、今後「ネオクラシック」ブームの波が再来すれば、XJR400の中古相場も上昇する可能性があります。現時点では価格にギャップがあるものの、それを逆手に取れば、お得に手に入れられるチャンスとも言えるでしょう。

XJR400rとXJR400Rの違い

XJR400とXJR400Rは、どちらもヤマハが製造したネイキッドバイクですが、両者にはいくつかの明確な違いがあります。見た目こそ似ていますが、年式、装備、性能面での仕様変更が行われており、細かな点に注目すると異なるバイクとして認識されることもあります。

まず、XJR400は1993年に登場したモデルで、当時のネイキッドバイクブームの中核を担った存在でした。一方、XJR400Rはその改良型として2001年以降に登場し、最終的に2008年まで生産が続けられました。XJR400Rは主に後期型と呼ばれ、性能や安全性を向上させたモデルと位置づけられています。

最大の違いはフロントブレーキにあります。XJR400は片押し2ポットキャリパーが採用されていましたが、XJR400Rでは異径4ポットのキャリパーへと強化され、制動力が大幅に向上しました。さらに、サスペンションの調整範囲が広がり、ライディングの安定性も高められています。

また、メーター周りやシート形状もXJR400Rでは若干の変更が加えられており、操作性や快適性に対する配慮が見られます。これらの改良により、XJR400Rは「ツーリング志向」にも対応できる万能型ネイキッドとして評価されました。

外見上の違いとしては、タンクカラーやエンブレム、ホイールのデザインなどにも変化があり、年式ごとに細かく差別化されています。中古市場ではこの違いを理解していないと、思っていたモデルと異なる車両を購入してしまうリスクもあるため、注意が必要です。

このように、XJR400とXJR400Rは見た目以上に多くの違いを持っています。購入時には年式や装備内容を確認し、自分に合ったモデルを選ぶことが大切です。

グレードの差と価格への影響

XJR400とXJR400Rの違いは、単なる年式差ではなく、装備の質や走行性能における「グレード差」として中古市場に明確な影響を及ぼしています。このグレード差は、販売価格の違いとして表面化しており、購入を検討する際の重要な判断材料になります。

まず、XJR400Rはブレーキや足回りの装備が強化されているため、走行性能を重視する層から高く評価されており、その分中古相場もやや高めに推移しています。特にブレンボキャリパーへの交換や、純正でのサスペンション性能の向上などは、安心感と快適性を求めるユーザーにとって魅力的なポイントです。

一方、初期型のXJR400は、クラシックな外観とキャブレター車ならではのレスポンスに魅力を感じるユーザーに支持されており、一定の需要を保っています。ただし、Rモデルと比べると装備のシンプルさや経年劣化のリスクがあるため、価格はやや抑えめに設定されていることが多いです。

中古市場では、状態が良くカスタムされていないノーマルのXJR400Rがプレミア的な扱いを受けることもあり、価格が50万円以上に達することもあります。逆に、初期型XJR400は30万円台で流通していることも多く、価格差が10万円〜20万円以上生じることも珍しくありません。

このように、グレードの差は単なる装備の違いだけでなく、市場価値や人気の度合いにも直結しています。購入を検討する際には、「見た目が似ているから同じ」と判断せず、装備内容や年式、用途に応じた価格差をしっかりと理解することが重要です。

XJR400 安い理由と今後の動向

記事のポイント②

  • XJR400の燃費は18〜22km/L程度で400ccとして標準的
  • 満タン時の航続距離は約300km前後が目安
  • キャブレター車であるため年式によって燃費差が出やすい
  • マフラーなどのカスタム次第で燃費が悪化する可能性もある
  • 維持費は燃料代だけでなくメンテナンスコストにも注意が必要
  • 定期点検と消耗品交換の頻度が維持費に直結する
  • パーツ供給の安定性と整備性の高さは維持コスト軽減に貢献

XJR400の中古相場をチェック

夕焼けの海沿いの道路を赤いXJR400で走る20代の女性ライダー。黒髪がなびき、ヘルメットとライダースーツを着用している。
赤いXJR400に乗って夕暮れの海岸線を走る女性ライダー。風になびく黒髪が印象的。

XJR400の中古相場は、バイク市場の需要や供給、そして車体の状態や年式によって大きく変動しています。現時点(2020年代中盤)では、XJR400の中古価格帯は約30万円〜80万円程度と幅広く、個体の状態によってその価値は大きく左右されます。

安価な個体は主に1990年代の前期型で、走行距離が多い、外装の傷みが目立つ、メンテナンス履歴が不明といった要素を持っています。こうしたバイクは30万円台前半で流通していることが多く、カスタムベースや「旧車を手頃に楽しみたい」と考えている層から人気があります。

一方で、状態の良い後期型のXJR400Rや、ノーマル状態を保った車両はプレミアムな存在となっており、60万円〜80万円前後で販売されていることも珍しくありません。特にフルノーマルかつ低走行の車両は市場で希少とされ、バイクショップやネットオークションでもすぐに売り切れる傾向があります。

なお、流通台数は年々減少しています。これは生産終了から時間が経過しているため、コンディションの良い車両が少なくなってきていることが原因です。そのため、中古相場は一定の価格帯を維持しつつも、今後の変動が予想される状況にあります。

中古相場をチェックする際は、価格だけでなく走行距離・整備記録・フルノーマルかカスタム済みかといった条件にも注目しましょう。価格に見合うかどうかを判断する上で、これらの要素は極めて重要です。

XJR400 値上がりの可能性

XJR400は、今後中古市場で値上がりする可能性があるバイクの一つとされています。理由は主に3つあり、それぞれが価格の上昇を後押しする要因となっています。1つ目は生産終了モデルであること、2つ目は旧車人気の高まり、3つ目は良質な個体の減少です。

まず、生産終了モデルという点が大きな要因です。XJR400は2008年に生産終了となって以降、新車での購入ができないため、希少性が年々高まっています。供給が増えない中で一定の需要が続けば、価格は自然と上昇していきます。

次に、旧車ブームの影響も無視できません。近年、若いライダーの間でも“レトロなネイキッドスタイル”が再評価されており、90年代~2000年代の国産バイクに注目が集まっています。XJR400はその代表格とも言える存在であり、需要の高まりが価格を押し上げる要因となる可能性があります。

さらに、良好な状態を保つ個体が減少していることも見逃せません。フルノーマルで大きな修復歴がない車両はすでに希少化しており、今後もこの傾向は続くと考えられます。こうした希少性は、コレクターやファンからの需要を高め、結果として中古価格の上昇につながります。

ただし、値上がりが期待できるとはいえ、すべてのXJR400が対象になるわけではありません。メンテナンス不良の車体や過度なカスタムが施された車両は、むしろ価値が下がることもあります。将来的な価格上昇を狙うなら、状態の良い個体を選ぶことが何よりも重要です。

  • XJR400は生産終了モデルで今後流通台数が減る見込み
  • ネイキッドブームの再燃で一部で人気が再上昇中
  • 状態の良い個体やR仕様は将来的にプレミア化する可能性あり
  • 規制対応不可だが、旧車文化を楽しむ層に根強い需要がある
  • 今後の値上がりを見越して“投資バイク”として注目されている

このように、XJR400は値上がりの可能性を秘めたモデルです。今のうちに良質な車両を手に入れておくことが、将来の資産価値や満足感に繋がる選択となるかもしれません。

安くても選ばれる魅力とは

XJR400が「安くても選ばれる理由」は、その価格以上に感じられる価値がしっかりと存在しているからです。中古バイク市場においては、安価なモデルは品質面で不安があると考える方も多いかもしれません。しかしXJR400の場合、価格が下がっている背景には年式の古さやキャブ車である点など、時代の流れによる要因が大きく、バイクそのものの価値が下がったというわけではありません。

このモデルが多くのライダーに支持されてきた最大の魅力は、空冷4気筒エンジンによる独特のフィーリングです。低回転域から粘りのあるトルクがあり、街乗りでも扱いやすい一方で、高回転まで回すと力強い加速を楽しめます。バイクの本質である「走る楽しさ」が詰まっている1台です。

また、ネイキッドらしいオーソドックスなスタイルも人気の要因です。流行に左右されないデザインは、年齢やシーンを問わず長く愛用できる魅力があります。車体のバランスもよく、取り回しの良さや足つきの安心感も高評価を得ています。

さらに、カスタムベースとしても非常に優れており、パーツの流通も豊富です。マフラーやハンドル、ウインカーなどの外装パーツはもちろん、内部機構のチューニングパーツも手に入りやすいため、自分だけの1台に仕上げたいライダーにとって理想的な素材とも言えるでしょう。

つまり、XJR400は単に「安いから」選ばれているのではなく、バイクとしての本質的な魅力が価格以上に評価されているからこそ、多くのライダーから長く愛され続けているのです。

購入を検討する際の注意点

XJR400の購入を検討する際には、価格やデザインだけでなく「古い車体である」という事実を踏まえた準備が欠かせません。特に初めて旧車を購入する人にとっては、事前に確認すべきポイントがいくつかあります。

まず重要なのが整備履歴の確認です。XJR400はキャブレター式のエンジンを搭載しており、定期的な調整やオーバーホールが必要になることがあります。しっかりと整備されていない車両は、購入後に思わぬ修理費用がかかるリスクもあるため、記録簿の有無や前オーナーのメンテ状況を確認しておくと安心です。

次に、パーツの供給状況も見ておきましょう。XJR400は人気車種であるため、社外パーツや中古パーツの流通は比較的豊富ですが、一部の純正部品については入手が難しくなってきている傾向があります。とくに電装系やインナーパーツなど、消耗する可能性の高い部品が手に入りにくい場合は注意が必要です。

また、購入後の維持費も考慮しておきたいところです。旧車は新型バイクに比べて、燃費や排出ガス性能で劣る部分がありますし、保険や税金面での優遇も少ない傾向があります。さらに、長期間保管されていた車両には、ゴム系パーツの劣化や錆の発生といったトラブルが隠れていることもあるため、試乗や点検を怠らないようにしましょう。

このように、XJR400の購入は慎重な選定が求められますが、適切な状態の車両を選び、日常的なメンテナンスを欠かさなければ、長く付き合える相棒になることは間違いありません。

コスパ重視のバイク選びのポイント

コスパ重視でバイクを選ぶ場合、「安さ」だけに目を奪われるのではなく、長期的な視点での「維持費」や「信頼性」も重要な判断基準となります。特に中古車を選ぶ際には、「最初に安く買えるか」ではなく「買った後にどれだけ手がかからず乗り続けられるか」がカギになります。

XJR400は、その点で非常にバランスの取れたモデルと言えるでしょう。購入時の価格帯が比較的手ごろでありながら、パーツの流通も豊富で、整備性も悪くありません。つまり、自分である程度のメンテナンスができる人であれば、維持費を抑えながら長く乗り続けることが可能です。

一方で、コスパ重視のバイク選びで失敗しないためには「走行距離が短い=状態が良い」とは限らない点にも注意が必要です。あまり走っていない車体でも、長期間放置されていれば内部に不具合を抱えていることがあります。見た目や距離だけでなく、エンジンの始動性や異音の有無など、現車確認でしっかりチェックしましょう。

また、カスタムされている車両は魅力的に映る一方で、改造の内容次第では故障リスクや整備の難易度が上がることもあります。コスパを重視するなら、ノーマルに近い状態の個体を選ぶ方がトータルコストを抑えやすい傾向にあります。

結果として、XJR400は購入価格だけでなく、維持やカスタムの自由度を含めて“コスパの良い選択肢”といえるモデルです。ただし、購入前の情報収集と現車確認は欠かせません。

XJR400 安い理由まとめ

  • 🔵 年式が古くキャブ車のため現行モデルに比べ評価が低い
  • 🔵 環境規制に対応しておらず一部地域では扱いにくい
  • 🔵 生産終了モデルであるが中古車の供給はまだ一定数ある
  • 🔵 若年層のバイク離れで400ccクラスの需要が減少
  • 🔵 FI(インジェクション)ではないため整備に手間がかかる
  • 🔵 ノーマル状態の個体が少なくプレミア化しにくい
  • 🔵 新車価格に比べ中古価格の下落幅が大きい
  • 🔵 外装や機能が時代遅れと捉えられやすい
  • 🔵 初心者には整備の難しさから敬遠されやすい
  • 🔵 旧車としての再評価は進んでいるがまだ一部に留まる
  • 🔵 他モデルとの競合が多く相場が安定しづらい
  • 🔵 パーツ入手が一部困難になってきている
  • 🔵 走行距離が多い車両が中古市場に多く出回っている
  • 🔵 装備の簡素さから高級感を求める層には不向き
  • 🔵 整備歴不明な車両が多く購入リスクが高い

XJR400が安いとされる理由には、主に3つの要素が挙げられます。「年式が古いこと」「キャブレター仕様であること」「環境規制に非対応であること」です。これらの特徴が重なり、中古市場では比較的安価で取引されている状況が続いています。

ただし、価格が下がっているからといって、価値が低いわけではありません。むしろ、XJR400はネイキッドバイク本来の魅力を体現した1台であり、今なお多くのライダーに愛され続けています。見た目のバランス、走行性能、カスタムの自由度など、バイクとしての基本性能は非常に高く、購入後の満足度は高いと言えるでしょう。

また、旧車市場の動向を見ても、今後XJR400の価格が上昇する可能性も十分にあります。今はまだ手の届く価格帯で流通していますが、状態の良い個体は徐々に減っており、将来的に希少価値が高まることも予想されます。

このように、XJR400が「安い」とされている背景にはさまざまな理由がありますが、その裏には“価格以上の価値”がしっかりと存在しています。コストを抑えつつ本格的なバイクライフを楽しみたい方にとって、XJR400は今が買い時の一台かもしれません。